…僕は、ゆっくりと手紙を閉じた。





ねぇ、ハルカ。

神様は、本当に意地悪だ…。

すごく、意地悪だね。





ハルカ…。

僕も、ずっと好きだった。

出会ったときから、ずっと。





『私の夢はね、素敵な恋をして、素敵な人とずっと笑っていることッ。』





…君の笑顔は、僕の宝物だったよ。

素敵な恋、できた??

相手が僕で、本当に良かったのかな…??

でも僕は…素敵な恋をしたよ。

素敵な人と、笑えたよ。

…短い間だったけれど…。





『嘘つく人は…嫌い。だから、私も嘘つかない人になるの。』





…最後の、大きな嘘。

『別れたい』なんて、どうしてそんな嘘…。





僕に笑っていて欲しかった??

僕は君といられるのなら、笑ってたよ…。

泣いて欲しくない??

そんなの…無理に決まってる…。