「…長倉クン??どうしたの??」





ボーッとしていた僕に、佐々木が言った。





「いや…。何でも、ない…。」





そう言った、次の瞬間。





「長倉クンッ!?」





頭に激痛が走り、僕はその場に座り込んだ。





「…痛…ッ……あた、ま…。」

「い、今…救急車ッ…。」





慌てて携帯を取り出す佐々木。

登校中の人達が、集まって来るのがわかった。





「おいッ!!どうしたんだよ!?」





杉山の声が、聞こえる…。





……気が付くと、そこは病院だった。