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「あー 今日も先輩に渡せなかったぁ」
「先輩いつも奈々先輩と一緒にいるもんね…」
今はミホと下校中。 こないだ先輩に手紙を書いてから4日が過ぎていた。
夏休みまであと3日しかないとゆうのに手紙は未だにあたしの手元にある。
何回か先輩を見かけたけど、先輩はいつも奈々先輩と一緒にいた。 彼女さんのいる前で堂々と手紙を渡す勇気があるはずもなく…
結局毎回 声をかけることはできなかった。
はぁ… こんなんで本当に先輩に手紙渡せるかな。
「あっ あかね!」
ミホが急に大声を出したからびっくりしてミホの視線の先を見ると…
「…優真先輩。」
優真先輩がいた。しかも…先輩はめずらしく1人だった。

