そう。たくとはミホの彼氏のこと。あたしたちと同い年で隣のクラス。 ミホは1年生の時たくと同じクラスだった。そしてたくと同じクラスになった時からたくのことが好きだった。 でもなかなか素直になれず、想いを伝えることはないまま1年が過ぎた。

2年になってクラスが離れ、たくに彼女もできた。
それでもミホは諦められず、たくに彼女がいるとわかっていながらも告白した。


「まぁあたしは先輩のこと好きとかじゃなくて、ただ憧れてるだけだもん。 だから告白とかそうゆうのは関係ないよ。」

「うーん。あんたがそう言うならまぁいいか! でも本当に好きなら自分の気持ちに嘘はついちゃだめだよ!」

「うんわかった。ありがとう。 」


好きじゃないと言いながらも、あたしはさっき見た優真先輩と奈々先輩の姿を思い出すと胸が張り裂けそうだった。