『……知ってるか?サンタクロースって言うのは良い子の所にしか来ないんだぞ?』
仕事に行く前、紘哉が言っていたことを思い出す。
私、悪い子だったのかなぁ……?
そうだよね。
勢い余って紘哉さんにハサミ向けちゃったし。
――クリスマスはお世話になった人にもプレゼントを渡すのよ。
羽兎はポケットから小さなプレゼントを取り出した。
渡しそびれたプレゼント。
もう必要はないだろう。
羽兎はプレゼントを右手に持ち、川に投げようと構えた。
右手にはめた腕輪がキラリと光る。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…