『……知ってるか?サンタクロースって言うのは良い子の所にしか来ないんだぞ?』 仕事に行く前、紘哉が言っていたことを思い出す。 私、悪い子だったのかなぁ……? そうだよね。 勢い余って紘哉さんにハサミ向けちゃったし。 ――クリスマスはお世話になった人にもプレゼントを渡すのよ。 羽兎はポケットから小さなプレゼントを取り出した。 渡しそびれたプレゼント。 もう必要はないだろう。 羽兎はプレゼントを右手に持ち、川に投げようと構えた。 右手にはめた腕輪がキラリと光る。