三雲探偵事務所から少し離れたところにある川辺。

いつもなら人がいるのにクリスマスのせいか、今日は人っ子一人いなかった。

羽兎は川岸に座り、涙を流していた。

「いくらなんでもそれはないでしょ……」

霞も焔美もクリスマスプレゼントをもらっている。
なのに自分だけもらっていない。

子供っぽいことは分かっている。

しかし、何を考えても涙は止まらなかった。