「えっ!?いいの?」 「手作りで申し訳ないんですが……受け取ってください」 「ありがとう!」 焔美の顔が明るくなる。 「ねぇ、私は?」 出せる限りの低い声で聞く。 羽兎に睨まれた紘哉は、ようやく羽兎の顔を見た。 「もうプレゼントやったよ」 「何?」 「仕事」 「……」 唖然とする羽兎。 いくらなんでもそれはないだろう。