「花形さん、どういう事ですか?」

開口一番、羽兎は恵一に問いただした。

お世辞にも大きいとは言えないリビング。
そこには恵一と羽兎、そしてなぜか霞と焔美(ほむみ)もいた。

紘哉は隼美(はやみ)にプレゼントを届けに行っているので、ここにはいない。

「みんなでクリスマスパーティーやろうと思ったんですよ。
でも紘哉の事だから普通に誘っても絶対に来ない。
だから……手の込んだ事をしました」