園長先生は紘哉の方を向くと、茶色い封筒と二つのプレゼントを取り出した。 「依頼料です。受け取ってください」 「……」 紘哉はしばらく封筒を見た後、首を横に振った。 「いや、今回は結構です。別に頭を使う仕事してないので」 「でも……」 「いいですから、それは保育園の経営にあててください」 「……すみません」