羽兎が元いた場所に戻ると、園長先生が嬉しそうに手を振ってきた。 「お疲れ様。ありがとうございます」 「いえいえ。朝起きたときが楽しみですね」 「そうですねぇ……喜んでくれますよね?」 「絶対喜んでくれると思います!私がそうでしたから!」 羽兎は嬉しそうに笑った。 それにつれられて園長先生も笑う。 やっぱり良いことをすると温かくなる。 彼女の心は満たされていた。