確かに言われた気がする。
『ちょー好き。』
――――ナニソレ。
ふざけてんじゃないのかと怒ったら
「……??まさか、マジ。嵐がそー言えばいいって言ってた。」
「………。」
あのちょっと軽そうな茶髪お兄さんか…?
いや、普通そのままじゃなくてさぁ……
もちっとひねろうよ!!?
なに…!?そのすげー軽いノリ的な告白は……!!?
記念すべき初の告白が変なイケメンの変な告白ってなんなんだ……。
いや、そもそもやっぱりあたしをからかってんのか…?
ぐるぐるわけわかんない情況に悩んでいるというのに、
「あぁ…、そう言えば言ってなかった。」
「へっ!?…え…っ!!?」
気づけば彼はあたしの目の前にいて……
あたしを壁まで追い詰めて
まるで閉じ込めるかのように顔の横に手をついて………!
こっ、これじゃ逃げらんない!!
真横にある長い腕に一気に焦りが増した。
そして、
戸惑いまくるあたしを高い身長で上から見下ろすと、獲物を追い詰める獣のように…実に楽しそうに目を細めた。