「…このままほんとのハジメテも早く奪って欲しいんだけど。な、にゃあ?」
「な…なな…っ!何言って…!!」
意味深にニヤリと笑ってもうすっかりいつもの夜の顔に戻ってた。
顔熱いのハジメテなんて…ほんと夜ってどんな人?
未だ赤い顔をして冷めないあたしを置き去りに、あっという間にいつもの調子に戻ってしまった夜に疑問を持ちつつ困惑してしまういると…
「?夜…?」
夜があたしを見つめて優しく笑っていて…
「でも、それだけにゃあが俺にとって“特別”だからなんだよな…。
さっき、ガキとか色々言ってたけど…なんも気にすることない。俺は、そのままのにあにメロメロだから…。
俺以外のヤツが見てるだけで嫌だ。にゃあは、俺の」
そう言うとぎゅっと抱きしめる腕に力が込もった。
「っ!…あり…がと……」
精一杯それだけを言った。あたしは安心させてくれる夜の言葉とまさかのメロメロ発言にもう爆発寸前で…っ!
それ以上出てこない言葉の代わりのように、ぎゅっと夜の制服の胸元を握りしめて…嬉しさに思わず普段なら恥ずかしくて絶対出来ない、夜の胸にくっつくなんてことをしてしまった。
「にゃあ可愛い…。ほっぺにちゅうも嬉しいけど…やっぱ足りなくなったから、俺がする…」
「ぁ…!……っ……」
頬を夜の両手に包まれて、そのまま強引に奪われた唇は熱かった。
どうやら夜を喜ばせたらしいあたしのささやかなキスは、夜から何倍も大人なキスになって返ってきた…。
あたしにはまだまだこんなとろけそうなちゅうは、やっぱり……デキマセン…。


