上機嫌な夜は、おもむろにゆったりベンチに座った。
「…はい、どーぞ?」
そう言うと、ぱちりと瞳を閉じる。
「っ!?」
ほ…本気だ!!!
ゴク…と唾を飲み込んで、ひとまず夜に視線を向ける。
印象的な黒い瞳が閉じられていても、夜は超絶美形だ…。
睫毛長いなぁー…。
スッと通った鼻も形の綺麗な…唇も…
「~~っ!」
そこ(唇)に思わず視線が落ちてあたしはゆでダコみたいに真っ赤になった。
目を閉じてあたしに顔を向ける夜のキス待ち顔に、ボカン!と頭が沸騰した。
待って!待って!待ってぇ!!!
「にゃあ、早く」
「!…で、でも…っ、ど…どしたらっ…」
思いっきり戸惑うあたしに、夜はパチッと瞳を開けて
「よ…夜…っ」
あたしの顎に指をかけると、それこそキスが出来そうな距離までグッと近づいた。
「…このまま近づけて唇を合わせたら…舌入れればいーんだよ…」
甘く熱を持った吐息が唇に触れて…まるで促すようにあたしの唇をペロリと舐めた…。
いや…っあたし…っ、
「そんな高度なもんはデキマセンっ!!」


