子猫が初恋提供します。





いやだったって…。



拗ねた子供のような黒い瞳があたしを見つめる。



「知らないヤツがにゃあを見んのヤだ。

だって、にゃあは俺のなのに」



「!」



きっぱりと何の躊躇もなく言い切った夜の言葉にドキッとした。



夜はすれ違った人をたまたまそんなふうに感じただけかも知れないけど…。(あたしが見られてるなんてどうも思えないし…)



でもその思いは、さっきのあたしと同じなんじゃないかな…?って感じて…。



ほんとに、さっき言ってた通り…夜も嫉妬してるんだ。



「~~~っ」



実感すると、心の奥がきゅーってなって、なんかむず痒い感じがした。



段々と夜の顔が見れなくなってきて、不自然にバッと顔をそらした。



あたしの中に込み上げるこの甘い感情…



こんな気持ちを夜も感じてくれたと思うと、気持ちは益々高まった。






あたし、夜が“嬉しい”って言ってくれた訳が、やっとわかったよ。