子猫が初恋提供します。





「あの…夜?」



その後、急に黙ってしまった夜に声をかけると…



一瞬だけ何か考えているような顔をしてた夜だったけど、すぐにパッと表情を変えてニヤリといつもの不敵な笑みを浮かべた。



「…それも含めて楽しいから別にいーけど。

そんなことより、…にゃあぜんぜん自覚ねぇ」



「何が……いひゃい!いひゃいー!」



含み笑いを治めて、今度は呆れ顔になった夜があたしのほっぺたをムニっと引っ張った。



何か、結構力込もってて…痛いんですけどーー!?



「ひはふ(自覚)…って、…なんの~っ?」



引っ張られたほっぺたをさすりながら涙目で夜を見上げた。



「にゃあは目立つって自覚ない」



「?」



不機嫌にあたしを見下ろす夜を見上げて、その意味不明感にあたしは目をぱちくり。きょとんと首を傾げた。



「~~~…連れて歩いてんの、超見られるし」



「いや…それ夜…」



プイッと顔を背けてしまった夜の背中に、納得いかない呟きを漏らす。



だってあのピンク色した視線を一身に集めてるのは間違いなく夜なのに…。



でも夜はそんなあたしに、はー…と呆れるような長い溜め息を吐いた。



「鈍い。俺すげーやだったのに…」



「えっ!?」