忘れてたけど…いや、夜の容姿に実感がわかなかったって言うのが本心だけど…夜の“初恋”って…あたしなんだっけ…?
トクトクと鼓動が加速し始めた。
夜が次に何を言うのか…緊張してしまう。
「初めて誰かを好きになったからわかんないことだらけだし。
あー…まぁ、ちゅうとかエッチは嵐がいろいろうるせーからやり方くらいは知ってるけど。耳年増ってやつ?」
「…」
一瞬トキメキそうになったことを後悔するんだけども。
そんなこと聞かれても困るんですが…てか、篠崎先輩て…
篠崎先輩への不信感が微妙にあたしの中に蓄積されているのなんて夜は知らないんだろうな…。(むしろ興味ないか…)
悪気ないんだろうけど、知らないとこで不信がられる篠崎先輩が不憫だ…。
軽~い笑顔がもやりと浮かんでなんとも微妙な気持ちになった時、
「でも、今まで知らなかったいろんな感情とかは…戸惑う」
「え?」
うって変わった声音に、また心臓が一つ、跳ねた。


