『……誰……?』



ゆっくり…足を踏み入れ、近づいた。



そして――



『………!!』








――――目を、…奪われた。








彼女はあまりにも……綺麗…で、



その小さな身体はベンチが見事にベッドになっているほどで……日の光を浴びてキラキラしてるような肌は真っ白だ。



ベンチに長い柔らかそうな髪が広がって、端からサラリと落ちている………。



固く閉じられた瞳は長い睫毛に縁取られて、小造りな鼻もピンクの唇も……まるで眠るお人形みたいに、…綺麗だった。







『………。』







そしたら



うっすら開いたピンク色した唇が………あまりに美味しそうだったから



スローモーションみたいに



ゆっくり



ゆっくり…



顔を近づけて











…食べてみた。