公園のベンチに座って夜があたしの髪をいじる。
「あの……夜…」
「何ー?」
既にさっきの出来事なんて頭になさそうなんですが…
大丈夫だろうかと思いつつ
「さっき…このベンチのとこで…夜、フェンス越しに話しかけられてたでしょ…?」
でも意を決してまずは夜が逆ナンされていたことから話してみる。
その反応はと言うと…
「あぁ、そーだったのかー」
「…!?」
そ、それだけ!?
「興味ねぇもん。…女の子はにゃあ以外どーでもいーし…?」
「っ!」
おまけに色っぽい流し目でそんなことを言われてしまった。
カッと熱くなったけど、もう誰もいなくなったフェンスの向こうに目をやって次第に熱は引いてくる。
「でもそうなの…。綺麗な大人っぽい女の子達だった。
あたしはチビだし大人っぽくなんてないし……。
夜は、綺麗でかっこよくて…いつも誰かに見られてる。だから夜が…もっと夜に似合う女の子に…とられちゃったらどうしようって…怖くなって動揺しちゃった…。
ごめんなさい…。
…あたし、夜に釣り合う女の子になりたい……」
「……っ」
夜の瞳を見つめながらあたしは素直に胸の内を明かした。


