子猫が初恋提供します。





喜ぶところではけしてないような気がするんですが。



「目うるうるさせて『や…』だって。…ちょー可愛い!」



耳を疑うはしゃぐ声。…何故か夜は怒るどころか喜んだ。



「怒らないの…?」



「なんで?」



思わず出たあたしの問いかけにも首を傾げて平然としてる。むしろ怒る理由がわからないって感じだ。



拍子抜けしたあたしをよそに、ゆっくりとかがみこんだ夜が落ちた二つの缶ジュースを拾い上げ…そのまま顔を上げ、上目遣いにあたしを見上げた。



「つーか…あんな可愛い拒否とかされたら、逆に捕まえていじめたくなるし」



「…!?」



弧を描いた綺麗な唇は…あたしを見つめ細められた黒い瞳と共に妖しい色香を放ち出す。



「…で?『…や』の理由は何かなぁ…?」



「!」