その拍子に二つの缶ジュースが地面に落ちた。
「……」
「…!ぁ…」
足元にコロコロと砂をつけながら転がる汚れた缶ジュースと、振り払われた手をうつむいて見て黙り込んだ夜にハッと気づいて…サッと血の気がひいた。
あたし…何も悪くない夜に、なんてことしてるの…?
「よ…夜…あの、…」
胸の前で震える両手を合わせると痛いほどぎゅっと握りしめた。
夜の沈黙が怖い…。
でも、早く…謝らなくちゃ…っ。
覚悟を決めてバッと頭を下げた。
情けなさに視界が滲んで見つめた地面に揺らぐ雫がこぼれてしまいそうになる。
「ご…ごめんなさ…っ」
「…ぃ」
「…え…?」
うつむいたままの夜が何か呟いた声に反応して、恐る恐る顔を上げた。
口を方手で覆った夜が…
「何それ……すげぇ…可愛い…!!」
…もう片方の手を拳にして言っ……いや、…叫んだ。
「……はぁっっ!!?」
その予想外の反応はなんだ!?


