ほんの少し離れただけなのに…夜って本当に目立つ…。
いつも女の子の視線の先にいる。
そんなこと学校でだってそうだし、いつも通りのことなのに…なんだろう…このモヤモヤした気持ちは。…すぐに駆け寄りたいのに動かない足は。
フェンスに掴まってベンチに座る夜を見上げる女の子は、綺麗で大人っぽい…頬をピンクに染めて瞳を潤ませてる。
いつものこと…いつものことなのに
どうしよう…あたし…
すごく、嫌なこと思ってる…。
胸の中がどろどろ濁る。
そのどろどろが足まで浸透して動かせないんだ。
――――いやだ。
そんな目をして…夜を見ないで…。


