子猫が初恋提供します。





小さな公園だからベンチから反対側にある自販機までも大した距離じゃない。でも、公園外の入り口の横に備え付けられた自販機からは公園内は見えない。


自販機の前で自分のミルクティーを買って、夜には…甘いもの嫌いといつも言ってるから悩んだあげくにブラックのコーヒーを買った。



ガコンと落ちてきた二つの飲み物を取り出して、ふーと長く息をつく。



あたしってば初のデートに舞い上がって一人テンパってるよ…。



…うぅ…なんて恥ずかしい…。



せっかくのデートなのに…がんばるんだ!にあ!



気合いを入れるつもりで缶をぎゅっと握り込んで公園の入り口をくぐった。



だけど



「……あ…」



思わず小さな声が口をついた。



顔を上げた視線の先にはベンチに長い脚を組んで座る夜がいて…



「何してるんですか?」



「それって楓華の制服ですよねー」



その背後には…フェンスの向こうから夜に話しかける…違う制服を着た女の子達がいた。