埒があかないよ~!
デートだというのにろくに歩みの進んでいないあたし達。…ハタはから見たらすごい迷惑なバカップルなんじゃあ…。
道行く人はまばらだけれど、妙にいたたまれない気分になってしまう小心者なあたし。
「なんだ、にゃあ疲れた顔してかわいそうに…そうだ!抱っこで運んでやる」
「……」
なにがなんでもそこに繋げたいか…?
そして誰のせいだろう。
僅かに遠くを見つめると
「…!公園だ!夜っ、公園行こう!」
住宅街の外れに小さな公園を発見した。
チラと公園を見た夜はおもむろにあたしに向かって手を伸ばした。
「じゃあ、抱っこで」
「…歩けるっ!!」
真っ赤に染まった顔を隠すようにして、伸ばされた手をグイグイ引きながら公園へと入って行った。


