半ばもーどうにでもしてくれ…なんてぐったりと手足を投げ出して、夜の肩に顔を預けて諦めかけた時だった。
「………。」
それを今まで黙って見ていた蓮が、突然、ス…と立ち上がり
「……?」
おもむろに机の上に置いてあったペンケースを持ち上げる。
そして持っていたペンケースをゆーっくり、振りかぶり…
――――パカーーンッ!!
「……!!?」
「……痛ぇ…。」
夜の頭に、振り下ろした……。
「…れっ、蓮さんっ!?」
戸惑うあたしを横目に頭を押さえた夜を、ギロッ!と睨み付けた。
「…この欲望の塊が……。どこでもここでもイチャこくな!!」
…どうやら蓮ねぇさまは我慢の限界だったらしく
「イチャこくなら見えないとこでやれ……!」
夜に対しての説教が始まった。
しかし、まったくもってごもっともだ…。
密かにもっと言ってやれ…なんて思うあたし。
「………。」
夜はただじぃっと怒る蓮を見あげていて、てっきり怒るのかなぁ?とか思ってたんだけど。(一応は夜って先輩なんだよね…)
そして、夜は怒るどころか黒い瞳をキラキラと輝かせ…
「…おまえ、…面白いなぁ。」
「……はぁっ!?」
…なんて言って、ほんとに面白そうに子供みたいにわくわくとした顔をして…いつも冷静な蓮を思いっきり戸惑わせた。


