ミヅキ…18の秋

「お世話になりました」
「もう悪さすんなよ?」
「はい。」

窃盗と暴行、障害の現行犯で逮捕され、一年の少年院生活の後、出所した

前科は無かったので
本来いきなり少年院というのは事例は例外を除いて無いみたいだが、俺の家庭の事情により少年院送致と裁判所が判断したらしい

秋の雰囲気が、ただようなか
夏の名残がある

「暑いな…」

実家には、祖父母がいる。
父母は離婚し、祖父母へ預けられた。

祖父が病気のため、
祖母が迎えに来れなかったので母が渋々だか迎えにきた

「あんたもう悪さなんかしないでよ」

(…うざい!)

自分を捨てた母親のあまりに身勝手な発言にイライラした

実家に戻った俺は
祖父母に帰ってくるなりこう言ってきた

「あんたろくでもないね」

(そうかい。)

俺はこう思う。
なぜ俺はこんな家庭に生まれたんだ?

なぜ俺は存在する?

なぜ俺は…?

なにもかもに絶望していた。