その一言だけで全身の
血液が逆流しそうになり、
ありとあらゆる所が
火照り始める。
鼻の奥がツウンと刺激が走り、
眼頭が熱を帯びる。
足が震え、
地面に座り込む。

「だっ、大丈夫!?」

私に駆け寄り背中に手を回してくれる。

「だ、大丈夫、です…。」

「迷惑だった?」

心配そうに覗き込む陽介君を見て
さらに私の瞳から
シズクがこぼれ落ちる。
「迷惑っ…なんかじゃないっ…ですっ…
私っ…私もっ!」
今までずっと胸に秘めていた想いを
君に初めて告げる。

「大好きですっ・・・!」

これが…私と陽介…

フタリの始まりだった。