〜3年前〜


私、山月歌が
中学1年だったとき。




12月25日に隣町で開催される
クリスマスライブに
なかよしの七海と2人で
行っていた。



ライブも
知り合いが終わると暇になり、
ふらふらと街を歩いていたとき、可愛がってくれている
先輩に会い、こう言ってくれた。




「いま河川敷で友だちとサッカーしてんだよね。暇なら来なよ!」







きっとこの瞬間から
あなたと私の
小指に結ばれた、
細く、脆いくらいの赤い糸が、
その意味を示し始めて
いたんだね。