〜♪♪♪〜
「はーい」
「あっ、もしもし歌?
明日さー、13時に駅ね!」
電話の相手は高校に入って仲良くなった友だちの1人、心だった。
心は、なかよし3人組のなかには
1人はいるような、
調子者で一際明るいタイプ。
でも心内は、友だちになにかあったら後先考えずに
走ってかけつけるそんな奴。
ほんと、憎めないよね…
「はっ!?何があんの?」
「言ったじゃーん!クリスマスライブにみんなが出るから
桃と3人でいこうって」
「ごめん、初耳なんだけど…」
「…まぁーどっちでもいいやっ。そーゆうこと!明日ぜったい来なよ!じゃあね!」
プーッ プーッ
はぁー…
毎年クリスマスは
楽しみで楽しみで
仕方がなかったんだ。
プレゼントはどうしようとか、
どんな服着ようかとか…
そんなことばっか考えてたなあ。
あなたが私だけの
あなただった頃の話…
