きみじゃないとダメ




「あなたのことが好きです」

―――

そんなこと

言われたことがなかった。


初めて言われた。

一目惚れだと?

今思えば、私はかわいいほうだった。

髪と目は茶色で、髪はくせ毛。

ナイスバディで目も大きい。

そういえばいとこに、『紗季ってこんなかわいいのになんで彼氏いないの?私でもいるよ!?』といわれたことがある。

そうか私はかわいいんだ…


だけど、そんなに自慢しようという気持ちにはならなかった。