例えばの話をしてみた


角送りの時に知らない先輩が握手を求めてくるかもしれない。


校長先生の話が案外面白いかもしれない。






今日は、卒業式だ。





部活の先輩は、一緒に頑張った期間が短すぎて、特になんの感情も沸き上がらない。


特に仲のいい先輩なんていない。


だからこそ、つまらない。

校長先生の話も、生徒代表の送辞も答辞も、保護者の鼻をすする声も。



全部、全部、つまらない。


全部、全部、自分に関係無さすぎて、居なくなるということが遠すぎた。



例えばの話をしてみたけれど、なんの暇つぶしにもならなかった。