例えばの話をしよう。




空から隕石が降ってきて、学校が潰れて明日は休みになるかもしれない。



いきなり大雪がふって電車が止まるかもしれない。


どれも現実味のないただの妄想だ。



ただ明日なんかこなければいい。


そう思うだけ。


高校三年生の一年間は案外呆気ないものだった。


早くに部活は引退し、受験勉強なんてしていたらすぐに卒業だ。


「受験より勉強した」


そう言っていた、一年の最初の定期テストが懐かしい。