恋に落ちて

「大丈夫?何もされてない?」


振り向きながら


心配そうに聞いてきた


「あぁ…」


コイツの顔見て逃げ出した男を思い出す


…恐がってる感じだったな…


どんな顔してたんだ?


そう思いつつうなずいた


「女の子が男に連れて行かれそうになってると思ったら君だったから…ビックリしたよ」


良かったと笑いながら私を見た


ドキン


あぁ、まただ


胸がギュッと…苦しい…


「別に…あんなの自分で何とか出来たし」


「…そっか…送るよ。家何処?」

「は?いいって、そんなの」



これ以上コイツといると可笑しくなりそうだし


「またさっきみたいに連れて行かれそうになったらどうするんだ?」


「お前が来なくたって解決出来たんだよ!昨日今日始まったことじゃねぇよ!」


「だったら尚更一人に出来ない。君は女の子なんだよ?」


「私はそこら辺の男より強い!女だからって舐めんな!」


「舐めちゃいない…君は女の子にしては強いと思う…だけど」

だけど…何だよ


ハッキリしろ


…だったらコッチから掛けるか…

「そんなに言うなら勝負だ」


「…え?」


呆気に私をみるアイツ


「私がお前に勝ったら文句ないだろ?女相手だからって手ぇ抜くなよ?」


「……イヤ……あの……」


「いいな?」


アイツは観念したようにうなずいた