洸輝とは対照的に、会長はいたって冷静。 「だからって、こんな無理矢理、婚約はないだろ?」 「お前が、あの子と結婚したいと言い出すからだ。目を覚ませ。お前は、この会社の社長だぞ?」 結婚したいって、もしかして、あたしの事? それを、会長にしたっていうの? 「まったく、この間、久々に戻って来たら、結婚したいと言ってきて」 ドアの外にまで、会長のため息が聞こえた。