「洸輝…」


あたしと結婚したい…?


「だから、お前を他の男の元へは行かせない」


いつか、夢見た好きな人との結婚。


その夢を、洸輝と叶えられるの?


「どのみち、オヤジとは話さないといけないから、実家に帰るよ」


「うん…。あたし、信じて待ってていいの?」


「いいよ。信じて、待ってろ」



洸輝はそう言うと、あたしを抱きしめた。


優しく髪を撫でながら、ギュッと強く、抱きしめた…。