「あの…、その事ですが…」 洸輝が何か言いかけた事を遮る様に、そのオジサマは、上機嫌に続けた。 「会長の了解は得てある。お互い、企業の発展の為に、この結婚を成功させよう」 もしかして、もしかして、それって…。 ア然としているあたしに、洸輝は気が付いて、驚いた顔をしてる。 もしかして、いわゆる政略結婚ってやつ?