やった! と思ったのも束の間、誰かオジサマと出て来たのだった。 誰よ~。 雰囲気からして、偉い人に間違いない。 洸輝が、かなり気を遣ってるもん。 「いやいや、君がここまで男前とは知らなかった」 「とんでもないです」 「うちの娘が、さぞ喜ぶだろうな。結婚の話し、前向きに考えてくれよ?」 結婚!? い、今、結婚って言った?