「仕方ない。行くか…」 洸輝が、ブツブツ言いながら、ゆっくりドアを開けると、スーツ姿の凛々しいちーちゃんが見えた。 「急いでくださいね」 「分かった」 そう言うと、足早に洸輝は、舞台袖口へと消えた。 「社長、よっぽど亜美と一緒にいたいのね」 苦笑いのちーちゃんに、あたしは顔が赤くなる。 「どうかな?分かんないけど」