「異動ですか!?」 「そうだよ。良かったな~。本社異動で」 朝っぱらから、支店長に呼び出されたと思ったら…。 異動の話しだったなんて!! 「本社…」 という事は、洸輝と同じビルで働けるんだ。 「内田、頑張って、社長夫人になれよ?」 「は、はぁ…」 もう、またそういう言い方をする。 あたしは、社長だから洸輝を好きなわけじゃ、ないんだってば。