「う、うん。そうだけど…」 そこまで言うと、まるであたしの口を塞ぐかの様に、洸輝はキスをした。 そうなんだよね。 洸輝と同棲を始めて約一年。 同じ会社に勤めていても、彼は本社。 あたしは支店。 なかなか会う機会がない上に、洸輝は海外出張やらなんやらで、家も留守がち。 こうやって、二人きりで甘い時間を過ごすのは、かなり久しぶりだったりするのだ。