ゆっくりと、立ち上がった洸輝は、繋いだ手に力を込めた。 「亜美、日本に帰って来た時には、どんなに嫌がったって、絶対に結婚するからな」 「うん…」 自分で決めた事とはいえ、やっぱり、いざとなると寂しい。 どれくらい、会えない日が続くのかな。 洸輝こそ、心変わりはしない? そんな不安があるけれど、今さら口に出来ないでいると、最後に洸輝は、あたしを抱きしめてきた。