「なあ、亜美。絶対に、心変わりするなよ?」 「どうしたの?突然」 思わず笑ったあたしに、洸輝はムッとしてる。 「真剣なんだよ。だから、心配して悪いか?」 「ごめん、ごめん。大丈夫よ。あたしは、絶対に心変わりなんてしないから」 「本当だな?」 「本当よ」 そんなやり取りをしていると、アナウンスが始まった。 ロンドンへ向かう、飛行機の搭乗アナウンスが。