「亜美?」 「あたし、行けない…」 「何で…?」 「洸輝を待つだけの生活、あたしには出来ない…」 きっと、“一緒に行く”って答えを、確信してたんだと思う。 だって洸輝から、焦りの表情が見えたから。 「結婚、出来ないって事か?」 「うん。今は…。ロンドンから帰って来て、結婚しようよ」