その話しを聞いてる間、会長は一言も喋らなかったけど…。 そんな会長をフォローするかの様に、お母さんはこうも言った。 「亜美ちゃん。親バカだけど、この子は大事なものを、守れる強さはあると思うの」 「はい…。分かります」 「だから、絶対に亜美ちゃんを守れると思うから、信じてやってね?」 「はい…」 あたしは、潤んだ目で、返事をするのが精一杯だった。