洸輝の実家は、高級住宅街で有名な場所の、一等地に建っていた。 あたしの実家の三倍はある様な、純和風の一戸建て。 あたしたちが通された部屋は、池が見える和室の部屋だ。 「庭に池…」 呆気に取られていると、会長と洸輝のお母さんが入ってきた。 「待たせてすまなかったな」 「いえ。今日は、ありがとうございます」 あたしは向き直って、お辞儀をする。