「彼女は、優しい人だし。それに、オレと結婚する為に、別れた恋人がいるんだってさ」


「そうなの!?」


「うん。だから協力してくれた」


そうだったんだ。


社長令嬢も、社長のご子息も、みんな大変なのね。


「それより、やっと二人きりになれたんだから、この話しは止めにしよう」


洸輝はそう言うと、あたしを抱きしめてきた。