「ビックリしましたよ、社長…」 ちーちゃんは、興奮が冷めないのか、早口でそう言った。 来賓の人たちも帰って、ここには、洸太も含めて4人しか残っていない。 さっきまでのうるささが、まるで無くなっていた。 「だけど、やっぱり亜美は取り戻せなかったなぁ」 ため息混じりに、洸太はそう言う。 「ごめんね。洸太…」 「いいって。元はと言えば、オレが悪いんだし…。ただ、今度は幸せになれよ?」