……痛い。 視線もヒソヒソ声も、私を静かに攻撃する。 「なに?あれ」 「如月くんが前なの?」 「あの体格の差ならあきらかにあの女が前でしょう?」 「如月先輩〜!私も後ろに乗せて〜」 ……痛い。心が痛いわ。 「楓、お前は気にするな」 いや、思い切り気になりますよね? 「お前は俺の可愛い妹だ。だから、気にするな」 皇……わたし… 「……それでも恥ずかしいよぉ!」 .