ゆっくりと、ベールをめくられる。 閉じていた瞳を開くと………愛しいアナタの姿。 近付く顔。 目を閉じると……一筋、雫が零れ落ちた――― 「何故泣く?」 少しの唇の隙間から、彼方が呟く。 ……何故泣くって…… 「……後悔してるのか?」 「違っ」 「だとしても……俺は手放すなんて出来ない。 だから……諦めろ」 言い終わると同時に深い深い口づけをする。 私の涙を勘違いしたようだけど……みんな見てるッ!! .