――――――――…… ――――――――――…… 「―――…う」 ………だ、れ? 「皇! 起きて!」 声に、目をゆっくり開く。 「よ、うこ?」 目の前には、愛しい彼女。 「どうした…?」 その彼女が、泣いていた。 「どうしたって……こっちの台詞よ…」 大きな瞳からポロポロ零れ落ちる涙を拭いもしないで、なぜか俺に文句を言う。 外は……まだ暗い。 時計を見ると、まだ4時だった。 .