「皇ーこれやっといてだってー」
「分かった」
日々は穏やかに。
アッと言う間に過ぎていき、二年で生徒会に入っていた俺は、三年になって生徒会長に任命された。
正直すごく面倒だったけど、副会長は俺の友達だし、楓も少し手伝ってくれると言うから、何となく受けてしまった。
ふと窓の外を見る。
まだ春の陽気が抜けていないせいか、窓を開けていると心地いい風が吹いてきて……頭を休ませるにはちょうどいい季節だ。
「皇、これなんだけど…」
「ん?」
楓が一枚のプリントを手に俺の元に来た。
俺は副会長の茂木とそのプリントを見る。
そこには、修学旅行の日程が書かれていた。
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